クラスメソッド データアナリティクス通信(機械学習編) – 2024年12月号
データ事業本部 インテグレーション部 機械学習チームの鈴木です。
クラスメソッド データアナリティクス通信(機械学習編) の2024年12月号です。2024年11月分のアップデート情報をお届けできればと思います。
はじめに
今月も、SageMakerおよびBedrockで様々なアップデートがありました。特に、Amazon SageMakerのモデルレジストリのモデルリネージ機能が素敵なアップデートだと思いました。この機能により、トレーニングジョブで利用したデータが何だったか、モデルごとに誰でもコンソールから確認することができ、モデルの追跡が容易になったと思います。
また、今週はいよいよre:Invent2024が開催されます。さらにたくさんのアツいアップデートが続々と登場すると思いますが、随時DevelopersIOで情報をお届けします。
それでは各々のアップデートを振り返って行ければと思います。
※ アップデートは機械学習チームメンバー内で業務に取り入れられそうかを中心に確認しているので、一部取り上げられていないものもあるかもしれませんが、参考になりましたら幸いです。
Amazon SageMakerのアップデート
ノートブックインスタンスがJupyterLab 4ノートブックをサポート
ノートブックインスタンスでより強力なIDEであるJupyterLab 4ノートブックが利用できるようになりました。
モデルレジストリで機械学習モデルのライフサイクルステージを定義できるように
先月号でも言及しましたが、モデルレジストリで機械学習モデルのライフサイクルステージを定義できるようになったアナウンスが改めて出ていました。モデルパッケージにステージを表すメタデータが追加され、このメタデータによる検索ができるようになりました。
モデルレジストリがモデルガバナンス改善のためのモデルリネージのサポート
データセット・トレーニングジョブ・デプロイエンドポイントなどのモデルリネージをモデルレジストリで簡単に取得・表示できるようになりました。
モデルリネージはモデルダッシュボードから確認できました。例えば、以前私がClarifyの検証をした際に作成したモデルのリネージを表示したところ、以下のようにどのイメージを利用したかなど確認することができました。
Amazon DataZoneプロジェクト向けの新たなセットアップ方法が提供開始
Amazon DataZoneプロジェクト向けに、データおよび機械学習アセットへのアクセスをより簡単に管理できる新しいセットアップ方法が提供されました。
Amazon Bedrockのアップデート
Claude 3 Haikuのファインチューニングが一般提供開始
AnthropicのClaude 3 Haikuのファインチューニングが一般提供開始されました。
Claude 3.5 Haikuモデルが利用可能に
AnthropicのClaude 3.5 Haikuモデルが利用可能になりました。
推論プロファイルのタグを使ったコスト配分のサポート
アプリケーション推論プロファイルを作成してタグ付けすることで、基盤モデルのオンデマンド使用量を割り当て・追跡できるようになりました。
Prompt Managementの一般提供を開始
今年初めに、プレビューで公開されていたAmazon Bedrock Prompt Managementが一般提供開始されました。プロンプトの作成・テスト・バージョニング・共有を簡単にするための機能でしたが、さらに新しい主要機能も追加されたようです。
プロンプト最適化機能(プレビュー版)が登場
プロンプトを書き換え、よりモデルのパフォーマンスを向上させることを目的とした、プロンプト最適化機能がプレビューで公開されました。
イベント・サービス情報
相談会
クラスメソッドのアナリティクス分野の支援では、AWS、Google Cloudを中心としたクラウド上でのデータ分析基盤環境づくりにおいてトータルでサポートしています。
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機械学習システム導入支援サービスについて
AWSやGoogle Cloudなどパブリッククラウドにて、機械学習サービスを活用したシステムの導入支援を行います。詳しくは以下のページをご覧ください。
例えば以下のようなケースをご支援しています。
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- SNSや問い合わせのログなどから、テキストマイニングを活用したインサイトの発見する
- 画像解析により、工場における不良品検出や農業・畜産業分野での生育管理を効率化する
- 売上や消費者の行動などから、将来の需要を予測する
最後に
2024年11月に発表された、AWSとGoogle CloudのML機能のアップデートについて、メンバーでピックアップした情報についてご紹介しました。
データアナリティクス通信(機械学習編) - 2024年12月号は以上です。